スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Summer in Brazil ~ O Mundo Em Bossa Nova

わりと良いボサノヴァです。

IMG_4465.jpg

Summer in Brazil ~ O Mundo Em Bossa Nova

ラウンジテイストな、イージーリスニングなボサノヴァの80年代のLPです。
特定のアーティストを打ち出すわけでもないので、何らかの企画盤でしょうか。


本作ではOsmar Militoがピアノとアレンジで参加しています。Osmar Militoは、主にソフトロック系のアレンジャー、ピアノ演奏で知られた人です。彼のソフトロック作品は実にポップで、ブラジルのソフトロックといえばまず彼を真っ先に思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。

本作は彼のソフトロック時代と比べると、先に述べました通りラウンジテイスト・イージーリスニング的な作品です。でも、やはりキャッチーというか、軽やかさがあって聴きやすいところは変わっていませんね。彼の過去のViagemという作品はややラウンジテイストのあるソフトロックといった内容でしたが、本作はその延長線上にあると言えるのではないでしょうか。


ところで、レコードに軽く針をひっかけて、お酒でも飲みながら聴くというのは楽しいですね。本作は、そんな時に一杯軽く引っかけるように聴ける、実に軽やかなボサノヴァなのです。

スポンサーサイト

Cancao Do Amor Ditante / Zeze Gonzaga

ZezeGonzaga1.jpg
ZezeGonzaga2.jpg

Cancao Do Amor Distante / Zeze Gonzaga

知られざる良質なBossa nova?

もしかしたらサンバカンソンのレコードとして認識されているのかもしれませんが、聴いてみると実は、これがモダンなボサノヴァ演奏なんです。特に、A面、B面後半で小気味良いバックバンドの演奏を聴くことができます。

スタイルとしてはDoris Monteiroの60年代の音源に近く、サンバカンソンの趣きを残したポップボサです。おそらく同年代に似たタイプのレコードを残している、Doris Monteiro、Titaに比べると、よくありそうなサンバカンソンの歌手といった印象で、そこがやや惜しい。ただし、本レコードのバックバンドはより勢いのあるジャズボサ的な演奏で、これが中々素敵なのです。Titaが若いころに残したボサノヴァのレコードが後年に評価されていることを考えると、本レコードもある程度評価をしてもいいレコードではないでしょうか。

個人的には、やや大仰な演奏の元気なボサノヴァが好きなので、このレコードは「アリ」です。ジャケットは地味ですが、中身は意外にも小気味良く元気な演奏です。こんなレコードがあるのだから、ブラジルのレコードには、まだ面白い音楽があるのではないかと思わされます。

aleph-1 / Alva Noto

今日は奈良、興福寺の国宝館に行ってきました。
お目当ては、白鳳時代の国宝の仏頭です。

あの仏頭はとても美しく、いつまでも見ていたくなります。
特に、眉毛から鼻にかけての部分と、耳の線が美しいです。

その形状は極めてシンプルな線から成り立っており、やはり実際の人の顔とは違うものですが、かといって人工的とも言いきれないところが不思議です。人が生まれる前から既にそこにあるもののように感じます。幾何学的な美しさがあり、数学を美しいと感じるような感覚に似ています。



ところで、奈良から帰ってきて、今はAlva Notoが2008年ごろに発表したAleph-1を聴いています。

Aleph1_.jpg

iTunes https://itunes.apple.com/jp/album/aleph-1/id277461857


本作をスピーカーから流しっぱなしにしておくと、柔らかい音の粒が部屋の空間に立ち現われては消え、素敵な音場を形作ります。リズムは延々と同じパターンを周期的に繰り返します。極めて規則的でありつつ、人工的と感じさせない柔らかな美しさが不思議であり、魅力です。



Aleph1というのはおそらく数学用語です。Alva Notoのことだから、実際に何らかのアルゴリズムを用いて作曲していたかもしれません。この音楽の背後にはどんなルールやアリゴリズムがあるのかはわかりませんが、美しく感じられつつ、数学で記述できそうだな、と思わせるような音楽だと思います。


人間が作った美しい造形や音楽に、数理のようなものが垣間見えたとき、私が美しいと感じたことが実は、数理によってなされたのではないかと思う事があります。美しいと思うというのは人の感情ですから、感情にも数理があるかもしれない?と思うのです。


Maria Bethania - Canta Noel Rosa e Outras Raridades

51ON-Zt3aOL.jpg

本作は,Maria Bethania の1965年の音源が収録されたものです.

1-6曲目では,Noel Rosa の曲が,ヴィオランとパーカッションのみのシンプルな編成で歌われています.
これがまず魅力的なのです.MariaBethania,当時は相当若いのにも関わらず,その声には枯れた色合いの美しさがあります.その若さに対して深みのある声色や自己完結している音楽性のギャップに戸惑いますが,素晴らしい音楽であることは間違いないと思います.原曲のモダンさよりも前面に立つ,彼女固有の音楽性が大きな魅力なのです.

しかし,編集盤ということで,EPから収録の7,8曲目で空気感がガラッと変わってしまいます.トロピカリア勢がそのキャリアの初期にRCAからリリースしていた作品に通じる大仰なオーケストレーションです.これはこれで貴重か.9曲目以降は1-6曲目にオーケストレーションを加えた再アレンジ曲です.


さて,冬です.外が寒いので部屋に籠ってばかりになってしまいます.ジョアンジルベルトも歌で出かけたくないと駄々をこねてましたね.温かい部屋で素敵な音楽を聴きながら眠りにつけるなら,もう他に何もいらないやと思ったり.でも,Maria Bethania は,その歌声に緊張感があるというか,苦みがあるというか,私たちを甘やかしてくれないんですよね.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。